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 鹿革を使った伝統工芸品、甲州印伝を所蔵する甲府市中央3丁目の「印傳(いんでん)博物館」で、開館20周年を記念した企画展「印傳の更紗(さらさ)・受け継がれた技」が開かれている。博物館を運営する「印傳屋上原勇七」に、「漆付け」や「燻(ふすべ)」と共に伝わる鹿革に模様をつける印伝技法の一つ、「更紗」に焦点を当てている。

 更紗は、インドや東南アジア、欧州などからもたらされ、江戸時代に広まった木綿の模様染めの総称。印傳の更紗は、顔料の色ごとに型紙を替える。なかでも展示中の「巴(ともえ)模様」は、最も多色で6色を重ねる華やかな柄だ。

 今回は、更紗を中心に132点を公開している。昭和30~40年代以前の巾着やたばこ入れ、旅の金銭入れなどもある。「鳳凰(ほうおう)宝相華(ほうそうげ)更紗(さらさ)二ツ折財布」は、オレンジや緑に金箔(きんぱく)もちりばめられている。革羽織は江戸期の武士が着用、難燃性で町火消しも着た。

 印傳屋は1582(天正10)…

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