[PR]

 日本で開催されたラグビー・ワールドカップ(W杯)で3度目の優勝に輝いた南アフリカ代表が5日、凱旋(がいせん)帰国した。黒人初の主将としてチームを率いたコリシ主将は「国民の支えがなければ、優勝できなかった。皆さんが力を与えてくれた」と感謝した。

 最大都市ヨハネスブルクの国際空港には、選手たちをひと目見ようと、代表チームのジャージーを着たファンら千人以上が集結。伝統楽器のブブゼラを吹き鳴らしたり体をくねらせて踊ったりして出迎えた。コリシ主将が優勝トロフィーを頭上に掲げると、ひときわ大きい歓声が上がった。

 貧しい家庭で育ったコリシ主将は、「この国には多くの難題があるが、我々が一つになった時、いつも切り抜ける方法を見つけてきた」と強調。アパルトヘイト(人種隔離)政策を廃止に導いた故ネルソン・マンデラ元大統領と同様に、国民の団結を求めた。また、子どもたちへのメッセージを求められると、「子どもたちは(貧困などで)大変な状況にあるが、チャンスさえあれば何だって乗り切れると思う。私も幼い時は、チャンスがいつ来てもいいように毎日のように練習に励み、奨学金をもらうことができた」と語った。「最も大事なのは、『お前には無理だ』と言う人の言葉を聞かないことだ。夢を持ち続けること、信じ続けること、そして前に進み続けて欲しい」と呼びかけた。

 同席したエラスムス監督は「日本に最初に来て、最後に去るチームになった。日本では毎日が楽しく、チームとして一つになれた」と述べ、開催国の日本に感謝した。南ア代表は7日から11日まで、国内各地で優勝パレードを実施する。(石原孝