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 ペルーから不正に入国した両親のもと、日本で生まれた女の子が高校生になった。在留資格はなく、国外退去を命じられているが、スペイン語はほとんど話せない。日本も批准する国際条約に照らし、子どもにとって最善の措置を――。在留特別許可を求めた訴訟の判決が今月29日、大阪地裁である。(玉置太郎)

 女の子は大阪府立高校に通う3年生(18)。10月、志望大学の推薦入試を受けた。練習して臨んだ面接で、思いがけず将来の夢を聞かれた。とっさに「ないです」と答えてしまった。

 中学から部活動で吹奏楽に打ち込み、クラリネットを吹くのが一番の楽しみ。音楽家の道を思い描いたこともあったが、今、夢はない。在留資格がないからだ。「将来を考えるのが怖くて。もしやりたいことが見つかっても、明日があるかもわかれへんし」

 母ネリさん(53)、高校1年の弟(16)と3人で暮らす。両親は1990年代、就労制限のない日系人を装ったパスポートで、ペルーから不正に来日した。自動車部品工場や鉄工所などで働き、子ども2人は日本で生まれた。

 小学生だった8年前、父親(62)が出入国管理法違反の容疑で逮捕された。直後にネリさんが入国管理局に出頭し、一家4人は国外退去を命じられた。両親から「ペルーに帰ることになるかも」と告げられた。「行ったこともない国に帰るって言われても」

 一家は、一時的に収容を解かれ…

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