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 ニューヨークのストリートから登場し、1980年代には時代の寵児(ちょうじ)になりながら、27歳で早世した、黒人画家ジャン=ミシェル・バスキア。落書きっぽさを残しつつ、ポップさと社会性をはらんだ作品は高く評価され、没後は映画にもなった。2017年には大作が、ZOZO創業者の前沢友作さんによって、約123億円で落札された。話題性たっぷりのこの画家の、日本では初の大型展が17日まで、東京・六本木で開催中で、若い層を中心に人気を集めている。かつては375万円で日本の美術館に収まった作品もあるバスキア。なぜ、こんなに高騰したのか。

20代で時代の寵児に

 六本木ヒルズにある森アーツセンターギャラリーに足を踏み入れると、大都会の路地裏の気分になる。大画面に荒々しくポップな筆致で、人物や身近な品々がカラフルに描かれる。落書きや子どもの絵のような素朴さもときに漂わせつつ、文字のデザインセンスは抜群。力強さとカジュアルさ、生と死が同居する。全約130点で、アンディ・ウォーホルとの共作なども出品されている。

 そんな中、青地に黒や赤、黄色で頭部を描いた大作「無題」(1982年)の前に人だかりができている。2017年に、ZOZO創業者の前沢友作さんが約123億円で落札した作品だ。ジャン=ミシェル・バスキアらしさ満点の1枚で、落札額としては米国人芸術家では最高とされる。

 バスキアは60年ニューヨーク生まれ。10代から落書きアートで注目を集め、20歳で初個展。ジュリアン・シュナーベルやフランチェスコ・クレメンテら、荒々しく具象的な新表現主義の潮流の中で時代の寵児(ちょうじ)になった。何度か来日もしたが、88年に27歳で死去した。死因は薬物中毒とされる。絵画だけで1千点以上を残し、ジャズやヒップホップ、アフリカ的要素に人種問題など、黒人画家らしい主題で知られる。

 では、なぜ100億円を超える…

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