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 LED照明やエアコンで栽培環境を管理して野菜を育てる植物工場が「進化」している。従来は人手が必要だった作業の多くをロボットの導入で自動化。栽培環境の制御もAIに任せようと研究が進んでいる。海外ではピンク色のLED照明でユニークな品種を栽培する企業もあり、近未来的な植物工場が登場しつつある。

 京都府と大阪府、奈良県にまたがり、大学や企業の研究施設が並ぶ「けいはんな学研都市」。その一画に国内最大級の植物工場「テクノファーム」がある。物流会社を母体とするスプレッド社(京都市)が昨年、建設した。

 中に入ると、14段に分かれた高さ10メートル以上の棚に、LEDライトに照らされて青々としたレタスが育っていた。外部と完全に隔離された環境で1日に3万株のレタスを収穫できる。工場内に人の気配はない。

 従来の植物工場での野菜生産は、発芽させた苗の植え替えや照明棚への搬送、収穫など多くの人手が必要だった。そのため、同社の従来型の工場では、1日あたり50~60人のパート従業員を雇用している。

 だが、最新式のテクノファームでは、そうした作業をロボットが担う。レタスが出荷に最適なサイズになった区画にロボットが近づき、収穫していく。人手は検品やパッキングなどに限られ、人員は従来の半分で済むという。大岩直弘工場長は「ミスや作業むらがなくなり、品質も向上できる」と説明する。

 とはいえ、温度や湿度など工場…

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