[PR]

 小さいながらも庭があり、家の中を風が抜ける。2階に上がって窓を開けると、空が近い――。

 JR大阪駅から、歩いて15分の豊崎地区にある、大正時代に建てられた「長屋」だ。古いが、季節を感じることができる居住空間を取り壊すのはもったいない。改修・耐震補強して残そうと、大阪市立大のグループが2007年にプロジェクトを始めた。

 歴史やまちづくりなどさまざまな専門家にまじり、1級建築士でもある小池志保子准教授(43)も参加した。当初は、老朽化した建物の内部をどうデザインするか、イメージがわかなかった。

 しかし、よく見ると、落語に出てくるような安普請の長屋ではない。柱も梁(はり)も上質な木材を使っている。土壁や床の間の雰囲気も良い。

 使える部分はできるだけ残し、水回りなどの必要な設備を付け足した。安全に住むために、土壁に似せた壁を増やして耐震性を確保した。

 大阪の暮らしの文化を残しつつ…

980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら