天皇陛下の即位に伴う祝賀パレード「祝賀御列(おんれつ)の儀」が10日午後3時から行われる。天皇、皇后両陛下がオープンカーに乗り、皇居・宮殿からお住まいの赤坂御所まで約4・6キロを約30分かけて進む。沿道に大勢の人出が見込まれ、警察当局は約2万6千人態勢で持ち物検査や交通規制を実施する。
パレードは、皇居・宮殿を出た後、祝田橋や桜田門の交差点を通る。国会議事堂の正門前、国立国会図書館前を経て、青山通りへ。青山一丁目の交差点を曲がって、赤坂御所へ向かう。
パレードの車列は長さ約400メートルに及ぶ。両陛下の車や秋篠宮ご夫妻の車のほか、安倍晋三首相や宮内庁幹部らの車も加わる。
オープンカーは、トヨタの高級車「センチュリー(3代目)」を改造した。車体は全長5・34メートル、全幅1・93メートル。沿道から両陛下の姿を見えやすくするため、後部座席の座面の位置や背もたれの角度などが調整された。当日は、天皇旗がボンネットの先頭部分に掲げられ、「皇10」のナンバーが取り付けられる。内閣府が約8千万円を上限とする契約で購入した。
警視庁が行う持ち物検査は、パレードのコース周辺の29地点40カ所で、午前8時、11時、正午に順次始まる。刃物などの危険物に加え、瓶、缶、自撮り棒や三脚、横断幕なども持ち込めない。検査を受けた後、コース沿いのパイプ柵で区切られた観覧用のブースに入れる。
ブースで大声を出すなどの行為も禁じられる。平成の即位パレード(1990年11月)当日、車列に爆竹が投げ入れられる事件や、過激派によるゲリラ事件があったためだ。
警視庁はまた、コースに面したビルの事業者やマンションの住人らにのぞき込みや撮影を控えるよう要請しており、当日はすべての建物に警察官を配置して警戒にあたる。最寄りの桜田門、永田町、赤坂見附、青山一丁目の各駅では、出入り口の一部やコインロッカーが使えなくなる。
交通規制はコース周辺で午前7時以降、首都高速の都心環状線と4号新宿線の一部で午後1時半以降に行われる。午後4時半ごろまでの間、時間帯によって全面通行止めになる。
持ち物検査や交通規制などの詳細は警視庁ホームページに掲載されている。当日には広報課のツイッター(@MPD_koho)でブースの混雑状況も確認できる。幹部は「持ち物は預かれない。禁止対象のものがあればブースに入れないことになるので注意を」と話し、公共交通機関を利用するよう呼びかける。
警視庁はパレードに続き、14…
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朝日新聞社会部