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 世界遺産「首里城跡」の上に復元されていた首里城(那覇市)の火災で、全焼した正殿内の電気配線に複数のショート痕があることが、捜査関係者への取材でわかった。沖縄県警と那覇市消防局は、電気系統のトラブルで正殿北東部付近から出火したとみて調べている。市消防局は6日、出火原因について「電気系統が有力」と発表した。

 また、首里城公園を管理運営する「沖縄美(ちゅ)ら島財団」などは6日に記者会見し、被害を受けた施設が2棟増えて9棟になったことを明らかにした。

 財団によると、警備員と財団職員が10月30日午後9時35分に正殿のシャッターを下ろして出た。正殿内に設置された熱感知器が作動したのは31日午前2時34分で、その間、人の出入りはなかった。

 正殿のブレーカーは毎日午後9時半に自動的に落ちる仕組みになっていて、30日も通常通り落ちていた。電気が通っていたのは防犯カメラや火災報知センサーなどだけだった。

 捜査関係者によると、配線にショートした痕が複数見つかった。3階建ての正殿内には防犯カメラが計7台設置されていたが、電源が落ちていた。ただ正確な時刻を示していないカメラが多く、火災によって電源が落ちたのか、それ以前に何らかの電気トラブルがあったのか、慎重に調べている。(藤原慎一)