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 イタリアのローマ歌劇場で8日から上演されるオペラの舞台に、シリアやアフリカからイタリアに渡った約40人の難民たちがエキストラとして出演する。演目はモーツァルトの歌劇「イドメネオ」で、芸術監督が反戦をテーマに、難民たちに舞台で演じてもらうことを発案したという。

 イドメネオは、古代ギリシャ時代のトロイアとクレタを舞台にしたオペラだ。だが、今回の公演は舞台を現代の海岸に設定。6日夜に行われたリハーサルの幕が開くと、舞台上には、国境をイメージさせるような、フェンスで仕切られた砂浜が現れた。

 地中海を渡って欧州を目指す難民は後を絶たず、ボートが沈没し多数が亡くなる悲劇も続いている。受け入れをめぐっても、最前線にあたるギリシャやイタリアで大きな社会問題となっている。公演では戦火を逃れた難民の姿が、爆撃で破壊された街などの画像と合わせてリアルに描かれる。クレタとの戦争に敗れ、フェンスに群がるトロイアの難民たち。銃を手にしてその様子を見張っている軍服姿のクレタ人。難民の上陸を阻もうとする現代の国境の様子とも重なる舞台だ。

 劇中には、難民が乗ってきたゴムボートや、積み上げられたオレンジ色の救命胴衣なども使われる。

 難民の出演にあたっては、歌劇…

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