【動画】焼け落ちていく首里城の正殿=石崎雅彦さん撮影
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 いつも見ていた首里城(那覇市)が、真っ赤な炎に包まれていった。10月31日未明。近くに住む石崎雅彦さん(71)は、ビデオカメラで撮影を始めた。ただ見ていることしかできない。無力感に包まれながらも「首里城の最期を見届けなければ」と7時間、ビデオを回し続けた。

 「首里城から炎が見える」。午前2時50分ごろ、妻の声で目が覚めた。趣味で、持つのが習慣になっていたビデオカメラを手に、自宅が入るビルの屋上に向かった。

 撮影を始めたのは火災発生から間もない午前2時52分。約300メートル離れた正殿の北側から炎が上がるのが見えた。すぐに消火できるだろうと思っていた。

 だが火はどんどん勢いを増した。正殿は壁が焼け、骨組みだけになり、やがて屋根が崩れ落ちた。ビデオには石崎さんの声が入っている。「あー、いよいよ天井が崩落しました」

 火は北殿や南殿にも燃え移っていった。ビデオのピントがぼやけることもあった。カメラの画面を見ながら調整しようとしてもなかなか合わなかった。「合うわけないさ、涙だから」

 石崎さんの父は滋賀県出身。太…

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