就職氷河期枠に応募600倍 宝塚市長が見る彼らの強み
太田康夫
「就職氷河期世代」とされる30代半ばから40代半ばの人を対象にした正規職員の採用試験を実施した兵庫県宝塚市が近く、結果を発表する。募集した3人の枠に全国から応募が殺到し、倍率が600倍を超える反響があった。同様の取り組みは各地に広がり始めた。
就職氷河期世代は不景気の影響で新卒時に正規雇用の道を閉ざされ、いまも非正規で働く人が多い。そこで行政機関が率先して安定した働き方を提供しようと、宝塚市は7月、就職氷河期世代を対象にした採用試験の実施を打ち出した。
事務職員3人の募集枠に全国から計1816人が応募。筆記の1次試験は1635人が受験し、グループワークなどの2次試験には約170人が挑んだ。
今月4日にあった最終面接の…