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 投手のけがを防ぐため、高校野球で試合での投球数制限に関する議論が本格化している中、全日本軟式野球連盟は、来年度から小学生の公式戦で1日あたりの投球数を70球以内とすることを決めている。周知期間の今年度に先行して制限が導入された大会もある。小学生の野球現場は制限をどうとらえ、どんな効果を感じているのだろうか。(木村健一、中小路徹高岡佐也子

 東京都江東区の学童少年軟式野球連盟では、今春から1日70球以内の球数制限を導入している。

 強豪の一つ、深川ジャイアンツの中村亨コーチは「最低4人の投手を育てている」と話す。5回まで先発が70球以内で投げ、残り2回は2番手が投げるのが目標。しかし、大会によっては1日に2試合をこなす日程があり、投手が4人以上必要になるからだ。

 中村コーチは「他チームも同じ条件なので、コーチも親も無理をさせる必要がなくなった」と肯定的だ。

 けが防止以外の効果もある。「野手も投手をするようになってその大変さを自覚し、打たれても文句を言わず、盛り上げるようになった。投手は一球一球を大切にし、気を抜いて投げることがなくなった」

 将来にもつながるとみる。「ひじや肩が消耗品だということを子どもの時から理解すれば、成長してからどんな練習をすればいいか、自分で判断できるようになる」

 大阪府高石市を拠点にする高石スワローズの滝本博監督も、「もっと前からやってほしかったくらい。多くの子どもが投手を経験すればプレーの幅も広がり、新しい才能を見つけられるかもしれない」と話す。

 球数を公式戦だけで制限してもけが防止の効果は薄いという声はある。兵庫県加古川市の宝殿スピリットの山口哲治監督は「練習試合でも自主的に70球以上投げさせないようにしようと考えるようになった」と話す。

■一部で「待球」…

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