[PR]

 「ぼろぼろになったブルートレインを救いたい」。福岡市東区の貝塚公園にある寝台客車「ナハネフ22 1007」の修繕費を集めようと、地元の小学生と東京の会社員が、インターネット上で資金を集めるクラウドファンディング(CF)を立ち上げた。世代を超えた呼びかけに支援の輪が広がりつつある。

 JR九州によると、貝塚公園にあるナハネフ22形客車は1965年の製造で、東京―博多間の寝台特急「あさかぜ」や九州内の夜行急行「かいもん」として活躍した。引退後、90年に福岡市に貸し出され、公園に展示されている。

 ナハネフ22形客車は20系客車の一つ。鉄道博物館(さいたま市)によると、20系客車は58年から東京―博多間を走る「あさかぜ」に導入された。電源車をそなえた「固定編成」で、照明や冷暖房、食堂車の厨房(ちゅうぼう)設備へ電源車で発電した電気を供給する方式を採用した初めての客車だった。20系客車の最後尾を寝台車にしたのがナハネフ22形客車で、64年に登場した。外装の色から「ブルートレイン」と呼ばれた。

 鉄道博物館の学芸員は「当時の一般の生活水準を上回る設備を持ち、『走るホテル』と呼ばれて人々の憧れの存在だった。残っている20系車両は少なく、価値がある」と話す。

 そんな貴重な車両だが、屋外で風雨にさらされ、劣化が進んだ。雑誌でぼろぼろになっている様子を見て、心を痛めたのが鉄道ファンの高橋竜さん(45)=東京都港区=だった。

 特に昭和30、40年代の旧国…

980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら