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 いじめを受けて不登校になった東京都八王子市立中学2年の永石陽菜(ひな)さん(当時13)が自殺した問題で、両親の代理人弁護士は8日、いじめと自殺の直接的な関係を認めなかった市教育委員会の第三者委員会の報告書は「不十分であり不当」だとして、いじめ防止対策推進法に基づき、石森孝志市長に再調査を申し立てたことを明らかにした。

 再調査申立書では、永石さんが部活動の人間関係に苦痛を感じて不登校になったことを遺書の冒頭に書いているとして、「いじめによって受けた精神的苦痛が自死の重要な要因の一つ」と指摘。さらに、相談を受けた担任と部の顧問が適切に対応しなかったため、永石さんが強い不信感を抱いたとして、「学校の対応が不登校の継続・長期化をもたらし、自殺に重大な影響を及ぼした」とし、第三者委が、いじめや学校の対応と自殺との関係を検討して判断を示さなかったことを批判している。

 永石さんは1年生の7~10月に部の上級生らからいじめを受けて不登校になり、昨年8月に自殺を図って約2週間後に亡くなった。第三者委は今年8月、いじめと自殺との間に「相当の期間」が経過し、その間に「さまざまな要素が介在している」などとして、「直接的な関連性は認められない」とする報告書をまとめた。

 石森市長は「内容を確認し、誠実に対応する」とのコメントを出した。(佐藤純)