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 「身の丈に合わせて、頑張ってもらえば」という萩生田光一文科相の発言が波紋を広げています。高校進学塾がほとんどない人口約7400人の鹿児島県錦江町は、町営の学習塾を始めました。都市部とインターネットで結ぶライブ授業。週1回の貴重な授業に、子供たちは集中力を高めて臨みます。教育の地域格差を小さくしようとする地方の取り組みを紹介します。

 桜島を望み、ピーマンやインゲン畑が広がる。大隅半島南部にある同町が7月、小中学生向けに本格的にスタートさせた町営の学習塾の名は「MIRAI寺子屋塾」。

 10月初旬の夜、町立大根占小のパソコン室には、ヘッドセットをつけた15人の中学生が机上のパソコン画面に向き合っていた。

 「brokenという過去分詞はどの言葉を修飾しますか?」。画面に映った女性講師から問いかけられると、生徒の1人がマイクを通して「car」。「はい、その通りですね」

 塾は現在、二つの小学校のパソコン室で週計4日開かれる。通うのは町内の小学生約20人と中学生約30人の計50人。

 受講する科目は、国語、算数・数学、理科、社会、英語と英会話などで、生徒1人が受ける授業は原則、週1日。小学生は午後5時半から1時間、中学生は午後7時から1時間45分。自宅のタブレット端末やパソコンでも授業の録画を視聴できる。料金は小学生が月3千円、中学生が月4千円と割安だ。

 受講する錦江中の井手美咲希さ…

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