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 WBSS決勝から一夜明け、一睡もしていないという大橋秀行会長は満面の笑みを浮かべていた。「電話やメールが止まらない。『職場でもみんなボクシングの話ばかりしている』と知り合いも言っている。社会現象になったよね」。2012年に井上尚弥がプロデビューして7年。「もっと早くこうなると思っていたけど、ようやくだよ」

 大橋会長は横浜高校出身。後輩の松坂大輔が高校野球で大活躍するのを見たときから、思っていたことがある。「ボクシング界にも松坂のような“怪物”が現れないかな」。待ち焦がれ、ついに出会ったのが、井上だった。12年に井上がプロ転向する際に「怪物」の愛称を付け、さらに「世界に進出して『モンスター』になる」と周囲に宣言していた。

 パンチ力もフットワークも頭脳も守備もすべてに傑出していると言われる井上。大橋会長が「ボクシング界の常識を覆したね」と指摘するのは、井上のムキムキの下半身だ。

 従来、ボクサーの足は機動力や持久力重視で、「細くしなやかな足が理想とされてきた」という。だが、井上は父・真吾さんの元、坂道で車を押すトレーニングなどで幼少から徹底的に足腰を鍛え、ももやふくらはぎを発達させた。大橋会長は「我々は絶対にやっちゃいけないと言われていた練習なんだけどね」。その安定した下半身は強打の出力を上げるエンジンとなったとみる。

 井上はその強打を武器に、デビ…

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