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 超低金利のなか、銀行にお金を預けてもお金は増えない。それなら、資金を運用することで「お金に働いて」もらってお金を増やそう――。そんな考え方が30~40代を中心が広がっている。「老後2千万円問題」がクローズアップされて年金だけでは暮らせないとの不安も広がり、投資セミナーの受講者は急増。資産運用サービスの利用も増えている。

「定年まで働いても……」

「(会社)四季報が手元にあるという人?」(手が挙がる)

「すばらしいじゃないですか!」

 女性講師のそんな問いかけで、授業は始まった。9月中旬の夕方、JR新宿駅から歩いて10分ほどにあるビルの一室には、仕事帰りの会社員ら男女70人が集まっていた。大人向けの金融セミナーを開く企業、ファイナンシャルアカデミー(東京)の「株式投資スクール」。この日は、株式の売買や少額投資非課税制度(NISA)のしくみについて、1時間半にわたって、講師は熱弁をふるった。

 前方の席にいた受講生の会社員女性(48)は1月から講座に通い始めた。不動産投資セミナーも同時に受講しており、受講料は計50万円超と安くはないが、「定年まで働いても退職金は全然もらえない。だったら、株とかいいかな」と思ったのだという。

 女性は都内で一人暮らし。タイで日本語教師などした後、職を転々とし、5年前にいまの経理職に就いた。3年前に正社員になったが、給与だけでは生活が苦しい。会社に隠れて通訳のアルバイトもこなすが、それでも生活費は「トントン」。「副収入があれば気持ちが楽になる。余裕がないと、会社にしがみつかなきゃいけなくなる」

 講座で株式投資を学びながら、これまで少しずつためた50万円ほどを株で運用しているという。「仕事中でも株価が上がっている時は、トイレで調べちゃって……」と笑う。将来は「タイに関わる仕事をしたい」と言う。

受講生の半数が30代

 同じセミナーに通う都内の会社…

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