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 香港警察は8日夜、立法会(議会)の審議を妨害したとして、少なくとも7人の民主派議員を拘束する手続きに入った。香港で続く抗議デモのきっかけとなった「逃亡犯条例」改正案をめぐり、5月にあった審議を実力で妨げようとしたことが、議員の権限などを定めた議会条例に違反した疑いがあると警察に見なされたという。民主派への狙い撃ちに、市民の反発が更に高まるのは必至だ。

 香港メディアによると、すでに改正案に強く反対していた朱凱廸氏が拘束され、区諾軒氏らほかの議員6人にも警察側から拘束手続きの通告があった。

 香港では立法会議員が地域の区議会議員を兼任できるため、拘束対象となった議員の一部は24日投開票の区議選にも立候補している。区議選が正常に行われるのか危ぶむ見方も報じられている。

 一方、抗議デモに参加していたとみられる男子大学生が、警察の取り締まり中に駐車場の高層階から転落して意識不明となり8日に死亡した問題では、同日深夜まで香港各地で追悼集会が行われた。警察は排除のために催涙弾を使用。報道によると、実弾の威嚇発砲もなされた。9日も追悼集会が呼びかけられている。(香港=西本秀