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 依存症について正しい理解を深めてもらおうと「ギャンブル依存症セミナーin鳥取」が9日、鳥取市のとりぎん文化会館であった。薬物依存症だった元俳優の高知(たかち)東生(のぼる)さんらが自らの体験を元に思いを語った。

 セミナーはNPO法人「全国ギャンブル依存症家族の会」が厚生労働省の委託事業の一環として主催。公益社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」の代表で自身と夫がギャンブル依存症だった田中紀子さんや、県内で依存症治療を手がける渡辺病院の山下陽三医師らも講演した。

 高知さんは2016年に覚醒剤取締法などの罪に問われて執行猶予付きの有罪判決を受けた。セミナーでは「外に出るのが本当につらかった」と逮捕直後の気持ちを告白。自助グループにつながったことで、正しい反省と正しい自分のあり方を考えることができるようになったという。

 現在は治療を続けながら、全国各地で啓発活動などにもいそしむ。「自分の歩幅で今までと変わらず頑張っていきたい。当事者の悩みが少しでも社会に伝われば」と話した。(矢田文)