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 称賛とバッシングの両方を、これほど浴びた障害者はいないかもしれない。両腕と両足のない乙武洋匡(おとたけひろただ)さん(43)。著作「五体不満足」で時代の寵児(ちょうじ)となった障害者のトップランナーは、不倫騒動によって「社会的に死んだ」。それで自身は断念せざるをえなかった国会議員に、今年、重度障害者の2人が当選した。「聖人君子」のレッテルがはがれた今、何を思うのか。

障害者への批判は「前進」

 今月6日。乙武さんは東京都内で報道陣を前に、モーターを搭載したロボット義足を装着し、約10メートルの距離を休み休み歩いた。息を切らし、汗びっしょり。挑戦中の「義足プロジェクト」は、実用化への課題がまだ山積みだが「この義足によって、未来に希望を持てる人がいると思うと頑張れる」と語った。

 こんなふうに表舞台に立つ機会は、3年前にがくんと減った。2016年の参院選に自民党からの立候補を検討していた矢先、週刊誌が不倫を報じた。立候補は断念せざるをえなかった。

 「いろんな人の期待を裏切ってしまった」。約2年間、様々な活動を自粛。離婚も経験した。

 今はインターネットテレビ局AbemaTVのニュース番組でMCを務め、義足プロジェクトへの挑戦を記録した「四肢奮迅」(講談社)を11月に出版した。

 「もう一度、誰かの役に立てるかもしれないチャンスをいただいたことを感謝している」

 そんな私的な反省の一方で、騒動がもたらした影響を自らこんなふうに言えるところが、この人らしい。

 「不倫騒動は僕の人生にとってはマイナスでしたが、障害者を批判する経験を持てたのは社会にとっては前進だと思う」

 その「経験」が生かされると期待するのは、今夏、自らがなり損ねた国会議員に、2人の重度障害者がなったからだ。

五体不満足の功罪

 乙武さんの名を世に知らしめた…

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