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 佐賀市柳町の市歴史民俗館(旧古賀銀行)で9日、人気ミステリー作家4人のトークショーが開かれた。作品の感想や今後の構想を互いに話し合ったり、文壇のちょっとした裏話を披露したりして、巧みなトークにミステリーファン約180人が盛り上がった。

 出演者の1人、竹本健治さんが5年ほど前に武雄市に移住したのを機に、作家仲間が遊びにくるようになったという。「せっかくならファンと交流を」と毎年1回、トークショーを県内で開いてきた。今年は麻耶雄嵩さん、京極夏彦さん、綾辻行人さんらと自由なテーマで話した。

 百鬼夜行シリーズなどの著作がある京極さんは、自身の作品のお気に入りを問われて「人生も作品も好き嫌いはない。考えてみると、さみしい平板な人生」と自虐的に表現した。4人の話題は「締め切り」にも及んだ。出版社が作家に提示する締め切りは何段階かあり、作家ごとに違うという。綾辻さんは「作家も横のつながりがあるから本当の締め切りはすぐに分かってしまう」と話した。

 トークショーの最後には4人が今後の著書の出版予定などを報告。ファン向けのサイン会も開かれた。竹本さんは「作家とファンの皆さんがわいわいと気楽に、楽しく交流できるイベント。あと何回かは続けていきたい」と話した。(平塚学)