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 約100年前に見つかったものの、その後の報告が少なかったベトナムマメジカの姿が約30年ぶりに確認された。米国の野生動物保護団体Global Wildlife Conservationなどの国際研究チームが、ベトナム南部の生息域に設置した自動カメラで撮影した。12日、科学誌ネイチャー・エコロジー・アンド・エボリューションに掲載された。

 マメジカの仲間はウサギほどの大きさの哺乳類で、アジアやアフリカの熱帯域の森にすむ。ベトナムマメジカは1910年、捕獲された標本をもとに記載された種で、体の前が黄土色で後ろが灰色といった特徴がある。狩猟で殺された個体が90年に記録されたのを最後に学術的な確認は途絶えていた。

 チームは生息が予想される地域で住民から聞き取り、出現しそうな場所を絞り込み、2017年11月から18年7月まで自動カメラを最大30台以上設置した。データを調べると、ベトナムマメジカが200回以上も写っていた。野生下での撮影は初めてという。

 生息地域では、野生動物を対象としたわな猟が盛んだ。ベトナムマメジカの脅威になっていると考えられ、チームは「早急な保全策が必要だ」と主張している。論文はこちらのサイト(https://www.nature.com/articles/s41559-019-1027-7別ウインドウで開きます)で読める。(米山正寛)