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 (10日、高校野球秋季東京都大会決勝 国士舘6―0帝京)

 国士舘が2001年の日大三以来、18年ぶりに秋の東京2連覇を果たし、2年連続となる選抜への出場をほぼ確実にした。原動力となったのは、身長186センチの大型サイドスロー、中西健登(2年)だ。投手経験2年目の右腕は、被安打2で完封した前日の準決勝に続き、この日も被安打2で完封してみせた。

 関東一、日大三などを破り勢いに乗る帝京打線との勝負。難所は一回だった。先頭打者に安打を許し、1死二塁のピンチを招いた。しかし、前日に本塁打を放っている3番打者を、高めに浮き上がるような129キロの速球で空振り三振に。続く4番も速球で押し込んで、中飛に仕留めた。

 あとは悠々だ。直球で高低の揺さぶりをかけ、スライダーやシンカーで打ち損じを誘う。二回以降、許した安打は1本だけ。三回に味方が4点を取ってくれたことも追い風にして、すいすいとアウトを重ねていった。永田昌弘監督は「ここまで投げてくれるとは」とにんまり。

 一方、帝京の前田三夫監督は「直球は伸びてるし、変化球は切れるし。打てなかったねえ」と嘆くしかなかった。

 中西は中学まで投手は未経験だった。入学後、永田監督に勧められて野手から転向した。長身だが、「体の使い方が横回転だから」と監督の助言を受けて、1年夏に上手投げから横手投げに変えた。「腕を下げたら真っすぐが走るようになって、あ、これ合ってるな」。自分にぴったりのフォームが見つかった。

 今秋が初めて背番号1を背負って臨んだ公式戦だった。「エースナンバーをもらっている以上は、いかに勝ちにつながる投球が出来るかを考えてきた。優勝することが出来たので、そこは満足です」(竹田竜世)