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 カンボジアの首都プノンペンの裁判所は10日、フン・セン政権に解党させられた最大野党・救国党のケム・ソカ党首(66)の自宅軟禁を解いたと発表した。体調などに配慮した判断で、引き続き政府の監視下に置かれ、国外渡航が禁じられるという。ケム・ソカ氏は2017年に国家反逆罪で逮捕・訴追され、18年9月から自宅軟禁が続いていたが、裁判はまだ始まっていない。

 救国党をめぐっては、迫害を避けてカンボジア国外にいたサム・レンシー元党首(70)が帰国すると宣言し、9日にマレーシアに到着。フン・セン首相は、「帰国すれば逮捕する」としており、動向が注目されている。

 カンボジアと貿易で緊密な関係にある欧州連合(EU)は、野党幹部らの人権状況を改善しない場合、輸入関税の優遇策を見直すとしており、今月中に調査結果を出す予定。フン・セン政権は外交や経済への影響を考慮して、ケム・ソカ氏の軟禁を解いた可能性がある。(クアラルンプール=鈴木暁子)