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 広島市中心部から車で1時間弱の安芸区阿戸(あと)町。車一台がやっと通る山道を登った先に、「山のパネテリエ」というパン屋さんがある。昨年7月の西日本豪雨の後、店主の「はまむらたろう」さん(42)は、広島県熊野町や坂町の避難所にパンを届け続けた。

 「こんなところでも1日に約50組のお客さんがやって来てくれるんです」。お客さんの多くは県外からやってきて、常連も多い。

 昨年7月6日、はまむらさんは広島市内でパンの材料を調達していた。翌日、豪雨によって、店へ向かう道には石が転がり、電柱が倒れていた。到着は9日。駐車場が崩れ、一本道も寸断されている。「とてもじゃないが、お客さんをお招きする状態じゃない」。休業を決めた。

 そんな中、常連のおばあちゃん…

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