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 所属選手が大量に退団する異例の事態が起きた女子プロ野球リーグ。リーグ発足からプレーしてきた京都フローラの小西美加(36)も、退団する1人だ。女子プロ野球界で「元祖二刀流」や「レジェンド」と呼ばれた名物選手。8日の退団試合で語った言葉には、野球愛があふれていた。

 試合後のセレモニー。わかさスタジアム京都の中心で、マイクを握った。「(リーグが発足した)10年前、創設者から『なんで野球なんだ? ソフトボールでもいいじゃないか』と聞かれました。私の言った一言は、『好きだから』。その一言でした」。涙が止まらなかった。

 小学生で野球を始めたが、「将来の夢をプロ野球選手と書くのが恥ずかしかった」。中学には野球部がなく、「野球をやりたい」と言ったら周囲に笑われた。「女子が野球を胸を張ってやっていい時代ではなかったと思う」。進学した京都・北嵯峨高、龍谷大短期大学部ではソフトボール部に所属したが、「『下投げはしません』と言って始めたソフトボールでした」。

 卒業後は女子硬式クラブチームを結成し、2008年の女子野球のワールドカップで初優勝を経験。10年、発足した女子プロ野球リーグに飛び込んだ。最多勝4度、最多セーブ2度、最多本塁打2度、最多盗塁1度。他にも数々のタイトルを手にし、「レジェンド」と呼ばれるようになった。

 最年長選手として挑んだ今季、…

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