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 10月の大統領選で連続4期目の当選を決めたばかりだった南米ボリビアのモラレス大統領(60)が10日、大統領職を辞任すると表明した。大統領選の開票に不正があったとして、国内では選挙のやり直しを求める抗議デモが拡大しており、辞任表明の直前には、軍トップがモラレス氏に辞職を要求していた。

 先住民初の大統領として絶大な人気を誇ったモラレス氏は、2025年までの任期を全うすれば、クーデターなどで短命政権が続いてきた同国で通算19年の異例の長期政権となるはずだった。一方で、強権的な支配が進み汚職が絶えないとして反発も広がっていた。

 ボリビア国営放送が10日午後4時50分ごろ、モラレス氏が辞職を表明し、「平和と平穏が戻ることを願う」などと語る映像を放送した。この直前には、大統領専用機が中心都市ラパスを離れ、コチャバンバ県内にあるモラレス氏の地盤に着陸するのが確認されていた。

 10月の大統領選では、開票作業の中断後にモラレス氏がリードを伸ばし、野党側は「重大な不正があった」として再選挙や決選投票の実施を要求。抗議デモが全土に広がり、警察もデモ隊側の支持を表明した。11月10日朝には、選挙監視団を派遣した米州機構も、モラレス氏の得票が「統計的にありえない」として再選挙を求めた。モラレス氏は記者会見を開いて再選挙を行うと表明したが、抗議デモは収まらなかった。

 選挙管理当局によると、10月…

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