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聴覚障害あっても119番しやすく 高知でシステム導入

菅沢百恵
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 高知県内の15の消防本部は11月9日から、聴覚や言語機能に障害がある人がスマートフォンなどから119番通報できる「Net119緊急通報システム」の運用を一斉に始めた。端末の位置情報から、通報者の居場所も素早く特定できる。

 身体障害者手帳保持者や音声による通報ができない人が対象で、事前に氏名や住所、緊急連絡先などを登録する。インターネットの専用ページで「救急」「火事」「自宅」「外出先」から選択して通報する。チャット形式でメッセージもやりとりできる。

 県全域の通報を高知市消防局が受け、各消防本部に連絡する。これまでファクスによる通報は受け付けていたが、新システムは外出先でも利用しやすい。

 国は2020年度までに全国の消防本部でシステムの導入をめざしている。市消防局の担当者は「話しづらい、聞こえづらいという方も個別の相談に応じます」と呼びかけている。(菅沢百恵)

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