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 男性の約半数が、「男だから」というプレッシャーから生きづらさを感じたことがある――。そんな結果が、一般社団法人の意識調査でわかった。19日は、男性の健康などに目を向け、ジェンダーの平等を促す「国際男性デー」。専門家は「男性の生きづらさを可視化することで、女性にとってもよりよい社会になる」と指摘する。

 調査を実施したのは、多様性のある社会や女性の挑戦を後押しする活動をする一般社団法人「Lean(リーン) In(イン) Tokyo」。男性が職場や学校、家庭で感じる生きづらさについて今年10月、インターネット上で男性を対象に実施し、309人から回答を得た。

 「『男性だから』という固定観念やプレッシャーにより生きづらさや不便さを感じるか」という質問では「頻繁に感じる」が17%、「たまに感じる」が34%で、51%が「感じる」と回答した。「まったく感じない」は22%にとどまった。「頻繁に感じる」と回答した人は、20~40代で2割前後だった一方、50代は2%、60代以降は8%と世代間で隔たりがあった。

 「まったく感じない」と答えた人をのぞいた240人のうち、最初に「男性だから」という生きづらさを感じた時期について、最多の3割が「小学生以前」と回答し、「社会人になってから」(26%)と続いた。中学生では18%、大学生では11%だった。同法人の二宮理沙子代表は「家庭や学校でジェンダーバイアスにさらされて、幼い時から生きづらさを感じる人は多い」と指摘した。

 生きづらさを感じることについて、20~30代で最も多かったのは「デートで、男性がお金を多く負担したり女性をリードしたりすべきだという風潮」で、40~50代では「男性は定年までフルタイムで働くべきだという考え」だった。60代以降は「力仕事や危険な仕事は男の仕事という考え」が最多だった。自由記述では、「男は泣いてはだめと言われ続けてきた」「生涯仕事に就き収入を得て、家族を支えていかなければならないプレッシャーがある」といった声が寄せられた。

 また、「しがらみを気にせず自分らしい生き方が選択できる」場合の夫婦間の育児と仕事の理想的な役割分担について尋ねたところ、55%が「共働きで、育休の取得なども含めて家事・育児を男女が均等に分担」と回答した。同法人の二宮理沙子代表は「現状では育児や家事の負担は女性に偏っているが、理想では平等な負担を望む男性が半数以上いる。男性の生きづらさを可視化し、議論することが、女性やその他のジェンダーの人にとってもよりよい社会につながる」と話す。(国米あなんだ)

■家庭環境や教育で「…

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