【動画】乗員の家族や関係者に見送られながら晴海埠頭を出港する南極観測船「しらせ」=中山由美、遠藤雅彦、北村玲奈撮影
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 南極観測船「しらせ」(基準排水量1万2650トン、竹内周作艦長)が12日午前10時40分ごろ、南極へ向けて東京・晴海埠頭(ふとう)を出港した。順調に行けば、来年1月上旬に昭和基地に到着する。

 乗員は海上自衛隊の約180人。昭和基地まで1万4千キロの航海となる。早朝から家族ら大勢の見送りの人々が岸壁に集まった。

 南極航海5回目になる運用科の瀬戸春紀さん(49)は娘・美咲ちゃん(10)から「パパへ お仕事頑張ってね。日本でまってるよ!」とメッセージと船の絵を描いたカードを渡され、大切に胸にしまった。

 船務科の栗原章さん(40)は初航海で「未知の世界に足を踏み入れるのが楽しみです」と話し、4人の娘と妻、母と別れを惜しんだ。

 後から空路で追いかける61次観測隊員たちも「オーストラリアで会いましょう」「いってらっしゃい」と声をかけていた。

 しらせは豪州・西海岸のフリーマントル港で観測隊員68人を乗せ、来月2日に出港して南極へ向かう。昭和基地に物資や燃料など約千トンを届け、観測を支援する。来年2月上旬には60次越冬隊と61次夏隊を乗せて帰国の途に着く。4月10日に横須賀港に帰る予定だ。

 61次観測隊は11月27日に成田空港を出発する。温暖化の影響が注目されるトッテン氷河沖で先に観測するため、昭和基地到着は例年より半月ほど遅く来年1月上旬になる見込みだ。(中山由美