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 15~39歳の「AYA(アヤ)世代」のがん患者への支援が広がりつつある。ただ、がんが治ったからといって、全員が元通りに働けるわけではない。若い世代で働き始めてまもないうちは蓄えもなく、がんの治療に多額の出費がかかる。長期入院で仕事も続けられなくなり、さらに後遺症で再就職が難しいケースもある。

「ステージ4」のリンパ腫

 大阪府藤井寺市の松安祥子さん(29)は、2歳のとき、両親が離婚した。今は父・規雄(のりお)さん(61)と二人で暮らしている。

 大学を卒業してIT企業に就職した。働き始めて1年がたった2013年春のことだった。階段で息が切れるようになり、肩に痛みを感じるようになった。整骨院に行くと、23歳で「四十肩」と言われた。2~3カ月たつとせきも出始めた。近くの医療機関で胸をX線撮影すると、全体が濁っていた。別の病院を紹介され、腫瘍(しゅよう)がバラバラに広がっていたため、悪性リンパ腫を疑われ、すぐに手術を受けた。職場には1週間休むと伝えた。

 大阪府立成人病センター(現・大阪国際がんセンター)で腫瘍(しゅよう)を調べると、ステージ4の「びまん性大細胞型B細胞リンパ種」とわかった。

 入院して抗がん剤の治療が始まることになった。長く仕事を休むことになったが、病気への不安のほうが強く、「仕事は若いからまだやり直せるかな」という思いだった。

 だが、規雄さんは医師から「覚悟しておいて欲しい」と言われていた。抗がん剤治療が落ち着き、一度退院したときのことだった。祥子さんが規雄さんと一緒に歩いていると、まるで初めて自転車に乗ったときのようにバランス感覚がとれなくなり、千鳥足になった。体の平衡感覚にかかわる右側の小脳にリンパ腫が見つかった。抗がん剤が効かない「難治性」の悪性リンパ腫だった。

■膨らむ個…

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