[PR]

 北海道大樹町の宇宙ベンチャー「インターステラテクノロジズ(IST)」と総合商社大手の丸紅(東京)は11日、資本提携を発表した。丸紅が1日付で新株予約権を行使した。出資額は非公表だが、数億円規模と見られる。丸紅はISTが開発中の小型衛星打ち上げロケットの早期実現を後押しする。

 ISTは今年5月に打ち上げた小型ロケット「MOMO」3号機で、民間企業単独として国内で初めて宇宙(高度100キロ以上)に到達した。いまは、需要が期待される小型人工衛星を、比較的安価に打ち上げるビジネスを目指し、人工衛星搭載ロケット「ZERO(ゼロ)」を開発中だ。

 丸紅とISTは2016年に業務提携を結び、調査研究費用の拠出や国内外でのロケット販売支援、新株予約権付与などについて合意している。丸紅によると、5月のMOMO打ち上げ成功を受け、事業の実現可能性が高まったとして出資を決めたという。取締役1人をISTに派遣し、営業面などを担う。

 丸紅広報部は「販売や資金面でサポートすることにより、ZEROの開発を加速させ、いち早く事業を軌道に乗せたい」。ISTは「丸紅とはこれまで以上に幅広く深く連携し、ロケット事業を進めたい。ZERO実現に向けての大きな一歩だ」と話している。(中沢滋人)