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 天皇即位に伴う「大嘗祭(だいじょうさい)」の中核儀式「大嘗宮の儀」が14~15日にあるのを前に、プロテスタントやカトリックなど各宗派のキリスト教団体関係者が12日、国会内で記者会見して抗議を表明した。

 即位儀式は憲法の政教分離規定に違反するとして「即位儀式・大嘗祭を国事行為・公的行為として行わない」よう求める首相あての署名約6200筆を内閣官房に提出したという。大嘗祭について「即位した天皇が神格化するとされ、宗教的な行為を多分に含む」と指摘。政府が即位儀式に関与せず、公金も支出しないよう求めた。

 一方、歴史学研究会や日本史研究会など歴史研究者や教育者らの4団体は7日付で「即位の礼・大嘗祭に反対し、天皇の政治利用を批判する」と題する声明を発表した。

 一連の即位儀式について「憲法の国民主権原理や政教分離原則に違反し、戦前の天皇主権体制への回帰、天皇制美化などの問題点がある」と指摘した。9日に皇居前広場で開かれた「国民祭典」など各地の「奉祝行事」についても「国民を天皇賛美に動員し、憲法の規定による天皇の役割を超えた政治利用」と批判した。(編集委員・北野隆一