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 不正選挙疑惑から拡大した抗議に押され、モラレス大統領が辞職した南米ボリビアで12日、野党のヘアニネ・アニェス上院副議長(52)が暫定大統領への就任を宣誓した。副議長は「憲法の規定に従った」と主張しているが、議会での承認は得られておらず、混乱が続く可能性がある。

 アニェス氏は12日夜、「平和な空気をつくる必要がある」と述べ、モラレス氏の辞任表明後に空位となっていた大統領職に就くと宣言した。今後、大統領選の実施に向けた手続きを進めるとみられる。

 憲法は大統領が不在の場合、副大統領、上院、下院の議長の順番で大統領職を代行すると定めている。だが、3人ともモラレス氏とともに辞職した。アニェス氏や一部の法律家は「憲法の規定から上院副議長が自動的に就任できる」と解釈した。

 モラレス氏はメキシコに亡命したため、実際には大統領は不在だが、問題は法的に「大統領は空位」と言えないことだ。大統領の辞職には国会の承認が必要とされるが、過半数を占めるモラレス派議員のボイコットで国会は開かれておらず、モラレス氏の辞任は承認されていない。モラレス派がアニェス氏の暫定大統領の就任に反対するのは必至だ。

 モラレス氏は12日、亡命先のメキシコに到着し、「身の危険があり、職を辞した。クーデターで私の考えを変えることはできない。政治活動を続ける」と演説した。(サンパウロ=岡田玄)

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