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 エッセイストの小島慶子さんらが12日、厚生労働省で記者会見し、就職活動中の学生に対するハラスメントの防止を訴えた。厚労省は現在、職場でのパワーハラスメントを防ぐ指針づくりを進める。いまの案は、雇用関係にある労働者へのパワハラについては企業に防止策を義務づけている。一方、就活生についてはフリーランスや個人事業主などとともに対象外とし、「必要な注意を払うよう配慮」を企業に求めるにとどめており、小島さんらはより厳しいルールにするよう国に求めた。

 会見に先立ち、ハラスメントや差別に関する相談サイトの運営をするキュカ(東京都)が、約1万1千人の署名を添えて厚労省に要望書を提出。就活ハラスメントの実態調査や就活生が使いやすい相談窓口の整備などを求めた。要望書は指針についても「就活ハラスメントはあってはならないことと、企業が取り組むべき事項をしっかり書いてください」としている。

 この活動を支援する小島さんは会見で、「就活を行うときに色々な形でハラスメントが行われているが、放置されている。学生が泣き寝入りする状況を放置できない」と語った。労働問題に詳しい佐々木亮弁護士も同席し、「就活生には法の保護があまり及んでいない。ハラスメントをなくすため、行政が動ける土台を整えなければならない。指針を充実させ、近い将来は就活生をカバーする法律が必要だ」とした。

 会見には、都内の大学院に通いながら「政治アイドル」として活動する町田彩夏さん(24)も出席した。町田さんは大学生の時に経験した就活ハラスメントを明らかにした。広告会社の面接を受けた際、部長、局長級の面接担当者から「スカートが短くて化粧が濃い。女を売りにしている」「受け答えが早すぎる。無知を装った方がいい」などと言われたという。町田さんは「自分にとって忘れられない大きな出来事だった。悔しいという思いが一番強い。法の整備を強く求めます」と話した。

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 この日の会見では、キュカが運営する相談サイトに寄せられた就活ハラスメントの事例も紹介された。その一部は以下の通り。

 ・採用試験中、面接担当者では…

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