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 私だって、虐待親になり得る――。長女の出産後にこう感じた写真家長谷川美祈(みき)さん(46)は、虐待の現場を歩き、8人の体験者に取材して今年までに日本とイタリアで写真集を出版。「痛みの可視化が見事。身近な問題として考える良書」と国内外で反響を呼んでいる。

 写真集「Internal Notebook」は、日本で一昨年に、イタリアでは今年出版された。出版社や写真展のコーディネーターらが選ぶ賞を始め、イタリアやフランスなど6カ国で複数の賞を受けたことが、イタリアでの出版につながった。写真展は国内外15カ所で開かれた。

 全184ページ。前半では、世間の耳目を集めた九つの虐待死事件が紹介されている。

 子どもの言葉と名前、年齢、事件の概要が、日本語と英語で書かれている。

 現場は、高級住宅地、公営住宅、河川敷、公園のグラウンドなど様々。「人の気配もあって、誰もが足を踏み入れたことのある場所で悔しかった」と長谷川さんは話す。

 例えば6歳の女の子が母親とその恋人に殺され、雑木林に遺棄された事件。

 読者は長谷川さんが撮影した雑…

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