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 身近な里地や里山にたくさんいると考えられてきたチョウの仲間87種のうち、国蝶(こくちょう)とされるオオムラサキをはじめ約4割が、「絶滅危惧種」に相当するレベルまで急激に減っている。そんな調査結果を環境省と調査を担当する日本自然保護協会が12日、発表した。

 調査は環境省が2003年から全国に1千カ所程度の定点を設けて続ける生物多様性に関する「モニタリングサイト1000」と呼ばれるもので、里地や里山については全国約200カ所が対象だ。うちチョウの種類と個体数のデータが得られている約50カ所について、08年から17年までの記録を分析した。

 1年あたりの減少率をみると、絶滅危惧1A類の基準の一つである15%以上を示した種は、ミヤマカラスアゲハ(減少率31・4%)を筆頭にオオムラサキ(同16・1%)など6種。絶滅危惧1B類に相当する6・7%以上はゴマダラチョウ(同11・0%)やヒメジャノメ(同7・4%)など14種だった。ともに北海道から九州に広く分布するミヤマカラスアゲハはカラスザンショウやキハダ、オオムラサキはエノキといった里山の雑木林に多い木の葉を食べて幼虫が育つ。絶滅危惧2類に相当する3・5%以上を示した種はイチモンジセセリ(同6・6%)やキタテハ(同6・5%)など14種にのぼった。結果的に評価した種の約4割にあたる34種が、絶滅危惧の判定基準に該当するほどの減少率だった。

 これらのうち環境省のレッドリ…

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