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 日産自動車が、2020年3月期通期の業績予想の大幅な下方修正を迫られた。主力の米国市場をはじめ世界的な販売不振に見舞われており、急速に悪化した業績の立て直しは道半ばだ。

 日産は12日、20年3月期通期の営業利益の予想を、5月時点を34・8%下回る1500億円に引き下げた。前年実績(3182億円)の半分以下の水準にとどまり、稼ぐ力の低下は覆いようもない。世界の主要市場全てで販売を落としており、年間の販売台数の見通しも、米国で当初予想より3%減の131万台、世界では5・4%減の524万台に引き下げた。

 米国では、8月に投入した小型セダン「ヴァーサ」の新車効果もあって、7~9月の営業利益は前年同期並みを確保した。スティーブン・マー常務執行役員は記者会見で「米国での販売回復を含め、日産は着実に改善している」と強調したが、低空飛行が続く業績の改善にはほど遠い。目先の利益を確保するため、14年ごろから開発費を絞り、世界的に新車の投入を減らしたツケも出ている。

 反転攻勢に向け、日産は22年…

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