山中由睦(よしちか)、安藤仙一朗
滋賀県の木之本、余呉、高月、西浅井の旧伊香郡4町は琵琶湖北端の豪雪地帯で、過疎の地域も目立つ。2010年に長浜市と合併したが人口減が急速に進んでいる。
旧郡内で唯一の総合病院が140床の市立湖北病院で、人工透析ができるのはここだけだ。介護の相談窓口も院内に設けている。旧郡の15診療所のうち6診療所を運営し、「無医地区」に病院の医師が巡回し僻地(へきち)医療の拠点となっている。
しかし市立湖北は苦境に陥っている。人口減とともに外来患者は減少。経営も厳しく16年度以降は赤字が続き、累積債務は10億円超。医師も足りず、17年度末に外科診療は休止した。
厚生労働省は9月、急患や重症…
残り:1121文字/全文:1399文字
980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら
トップニュース
新着ニュース
あわせて読みたい
PR注目情報
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞官邸クラブ