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 岐阜県郡上市の僧侶、石神由加里さん(52)が昨年11月に始めた「介護福祉タクシー縁(えん)」が、開業から1年を迎えた。まだまだ知名度は低いが少しずつ常連もつきはじめた。2年目に向けて、「地域に根ざして活動を広げていきたい」と気持ちを新たにしている。

 石神さんの実家は、郡上市の古刹(こさつ)、真宗大谷派願蓮寺(がんれんじ)(同市八幡町島谷)。離婚を機に実家に戻った石神さんは、6年前に実家の寺の僧侶になった。その後、介護職として数年働いた経験を生かそうと、昨年11月に介護福祉タクシーを開業。県内のお年寄りや車いす生活の人たちを対象に、通院や転院時の送迎のほか、家事の手伝いなど「生活支援サービス」にも取り組んできた。

 郡上市は独居老人が多く、公共交通機関が少ない一方で、福祉タクシーはまだまだ知られていない。縁では、福祉車両のほか、リクライニングのできる車いすや昇降式ストレッチャーを用意。開業当初は知名度も低く、介護保険のケアマネジャーから紹介される仕事が中心で、県内の先輩業者から手が足りないときに仕事を回してもらうこともあった。

 日頃の病院受診や入院先からの転院、外出に不安がある人のお手伝い、買い物の付き添い……。少しずつ利用者は増え、地域の人たちの日々の生活を支える存在となっている。石神さんは、「高齢者の気持ちに寄り添い、快適な暮らしをお手伝いしたい」と話す。

 開業のきっかけは、市内の介護…

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