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それぞれの最終楽章・看取りの作法(3)

横浜市立大准教授 日下部明彦さん

 2度にわたって死亡診断時の医師の態度を話してきましたが、医師にはさらに大事なことがあります。それは死期を予測することです。医師にとってもつらいことですが、最も重要な医師の務めです。

 患者さんが「あとどれくらい生きられるか」の予測、専門用語で「予後予測」といいますが、がん、老衰、慢性疾患によって正確さに違いがあります。がん患者の場合、余命が1~2カ月以内になるとほぼ正確に予測できます。一方、老衰や慢性疾患は経過が長く、症状の進み方も千差万別で、がんに比べると精密度が劣ります。それでも、あと1~2週間程度なのか、数日なのかは予想出来ます。

 身体活動や食事の摂取状況をスコアリングして、1カ月単位の中期的な余命を算出する指標(PPS)や、週単位の余命を予測する指標(PPI)もあります。こうした指標を参考に日々の診察を行うことで、死期をより正確に予測する能力が上がっていきます。また、予測が難しい場合でも、その時点での病状でできる限りの予測を立て、病状が変わるたびに更新していかなくてはなりません。

 これを、医療スタッフと共有し、ふさわしい医療・ケアの計画を立てます。同時に残された時間を家族に伝えることも重要です。

 余命を知ることは、もちろん家…

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