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 小惑星の砂や石を地球に持ち帰るため、探査機「はやぶさ2」が13日午前10時5分、「リュウグウ」を出発した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が発表した。遠ざかりながらの「お別れ観測」では、約1年半にわたり探査した最後の姿をとらえた。

 はやぶさ2は、姿勢を制御する小型エンジンを噴き、リュウグウの高度20キロの探査拠点からゆっくり離れ始めた。津田雄一・プロジェクトマネージャは「貴重なお土産と、時を忘れるほど夢中なひとときをくれたリュウグウをついに出発します。これより一路地球を目指します。ありがとう乙姫様、また逢(あ)う日まで」などとコメントし、別れを惜しんだ。

 はやぶさ2は約5日後にリュウグウの重力圏を脱出。主エンジンであるイオンエンジンの点検を始め、12月3日以降、本格的に稼働させて地球へ向かう軌道に入る。約1年かけて地球近くに戻り、2度の着陸で採取したとみられる砂や石を入れたカプセルを、来年末に豪州上空へ放出する。

 はやぶさ2はその後、軌道を変え、別の小惑星へ向け、新たな探査の旅に出る見込み。(石倉徹也