[PR]

 滋賀医大病院(大津市)が治療を終えた患者のカルテを本人の同意を得ずに外部の医師に見せ、治療による合併症の有無を評価させていたことがわかった。さらに、評価結果をまとめたとされる報告書に「係争のための利用を目的としない」と記載しながら、同大や所属医師が当事者となっている訴訟などの証拠として裁判所に提出していた。患者の同意なしに、本人の診療以外の目的で個人データを第三者に示すことは個人情報保護法に違反する可能性がある。

 同大病院が外部の医師に見せていたのは、同大病院で前立腺がんの小線源治療を行っている岡本圭生医師(59)が担当した患者のカルテ。同大病院の「事例調査検討委員会」が今年8月にまとめた報告書によると、小線源治療で合併症が発生した可能性があると考えられた20症例(21事例)のカルテのコピーを16人の外部委員の医師に送り、評価を依頼した。直腸出血や血尿などが起きた13事例が、濃厚な処置や治療を必要とする「重篤な合併症」と判断されたという。

 報告書には外部委員の名前は記載されていないが、評価を担当した複数の医師が匿名を条件に朝日新聞の取材に応じた。それらの医師によると、今年6月ごろ、患者数人分の電子カルテのコピーが個人情報を秘匿しないままの状態で郵送されてきた。外部委員が集まっての検討は行われず、他の外部委員の名前や評価内容は知らされていないという。

 岡本医師によると、10月初め…

980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら