即位した天皇による一代に一度限りの「大嘗祭(だいじょうさい)」。その中核行事「大嘗宮(だいじょうきゅう)の儀」が執り行われた。「宗教儀式としての性格を有するが、公的性格がある」。政府はそう整理し、平成のやり方をほぼ踏襲した。都心のけんそうを遠くに聞く皇居の森で、「秘事」とされた儀式は、今回もさまざまな課題が持ち越される形となった。

 皇居の北東側に広がる庭園・東御苑。薄明かりの中、大嘗宮の南端に位置する幄舎(あくしゃ)にいた参列者は、数十メートル先の神殿「悠紀殿(ゆきでん)」に目をこらし続けた。午後6時半ごろ、悠紀殿に向かう天皇陛下の行列が現れた。陛下の先にはカヤの束にロウを塗った「脂燭」の炎。陛下が儀式を行う悠紀殿内部に入り、供えものが運び込まれると、周辺は再び暗くなった。

 この後、悠紀殿の奥にある「内陣」で、天皇陛下が神々に新穀などを供えて祈るが、入り口には白いとばりが降り、中の様子はうかがい知れない。

 大嘗祭にかかる費用は約24億円。多額の公費が支出されたが、平成に続き、今回も核心部分は非公開だった。儀式後に大嘗宮は一般公開されるが、その際も内部は見ることができない。

 なぜなのか。宮内庁の西村泰彦次長は、儀式は「基本的に秘事」で、「内容が推測できるような建物の構図、特に中をお見せするのは控えたい」と説明した。

秋篠宮さまの問題提起

 非公開の部分が多いのは、大嘗…

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