拡大する写真・図版「流れる意識から断片化された意識へ」と語る山本貴光。紙の本と電子書籍を比較した論考は月刊誌「すばる」1月号に載った=東京都渋谷区

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 (a)部屋に入る→書棚を眺める→本を手に取る→表紙を眺める→ページを繰る……。

 (b)部屋に入る→iPadを手に取る→スイッチを入れる→メッセージが届く……。

 人がものを読む現場で、なにが起きているのか。だれでも知っていると思える動作一つひとつを、紙の本と電子書籍で子細に比較分析した論考を、批評家の山本貴光(たかみつ)(48)は月刊誌に発表した。

 視線、手指の動き、記憶の定着、意識の流れ……。同じカフカ「変身」のテキストを読んで、まったく違う体験をしている。

拡大する写真・図版「吾輩は猫である。名前はまだ無い」という書き出しで始まる漱石のデビュー作。猫が時間と空間の「意識」を持っているところが、みそだった

 「紙の本もコンピューターも、どちらも字を追っている。しかし、肉体的に違う経験をしているのだから、読んだ結果も違うと考えるほかない」と山本は言う。

 どちらがすぐれていると、山本…

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