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 台風19号と10月25日の大雨で南相馬市原町区にある「高の倉ダム」では緊急放流が行われ、下流の高倉地区の住宅や橋が大きな被害を受けた。住民は「緊急放流は対応の誤りであり、被害は人災だ」と反発する一方、ダムを管理する市は「ルール通りの対応」との立場だ。14日夜、市長による初めての住民への説明会があった。

 市によると、台風19号の大雨により、ダムの貯水率は最大で約96%に達し、緊急放流を決定。10月12日午後7時から最大毎秒189トンを放流し、約12時間続いた。平常時のダムの放流量は毎秒1トン弱で、最大で200倍近い放流が行われた計算になる。市は事前に防災メールや防災無線、市のホームページで放流を知らせたという。

 市経済部の担当者は「高の倉ダムは農業用の利水ダムで、構造上、事前の洪水調整ができない。放流は満水が迫る中、ダム本体を守るための措置で、規則にのっとったものだ」と説明する。

 一方、高倉地区の菅野秀一行政…

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