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 女性の世帯に女性のスタッフが電気工事や電化製品の点検などに赴くサービスが、和歌山市内で9月に始まった。開始から3カ月ほどで依頼は70件近くに上り、評判は上々だ。

 11月中旬、市内の女性宅。古くなっていたコンセントが真っ白なものに付け替えられた。配線をつなぐ工事などをしたのは、夫婦で電気工事業「松房電機」(同市直川)を営む第一種電気工事士の松房由佳さん(50)。依頼した女性は「来てもらうと安心。頼みやすいし、わからないことも聞きやすい」と喜んだ。

 「女性のためのかけつけサービス」と銘打った事業では、「テレビがつかない」「エアコンが利かない」といった不具合を点検し、修理したりメーカーのサポートへ連絡したりする。エアコン室内機の水漏れの修理や照明器具の取り換えといった依頼が多いという。現在は松房さんのほかに同電機の2人の女性スタッフが活動している。

 松房さんがこの活動に踏み出したのは、以前から、女性の客に「(同電機の)男性スタッフではなくぜひ松房さんに」と名指しで仕事を依頼されることがあったからだ。メーカーなどの男性スタッフが工事をする際に、立ち会ってほしいというお願いもあった。

 知人の女性たちと趣味や特技を生かした料理教室やネイルアートのワークショップなども開催し、女性の活躍の場を増やすことを意識していた松房さん。「女性による電気工事のサービスがあったらおもしろいやろな」と考えた。ちょうど知人の紹介で「電気屋で働きたい」という女性もいたことから、サービスを立ち上げた。

 チラシを配ると、さっそく一人暮らしの高齢者や夫が単身赴任で不在の女性らから依頼が相次いだ。松房さんは「こんなに喜ばれると思っていなかった。ほかの同業者にもこういうサービスを広げていきたいし、まだ少ない電気工事士の女性が、増えたらいいなと思う」と話している。

 サービスの依頼は松房電機(073・461・2121)。午前9時~午後6時。日曜と祝日は休み。1回500円(税別)。交通費がかかる場合もある。(本間ほのみ)