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 ロシアのプーチン大統領は、スポーツの発展に顕著な貢献をし、積極的に社会活動に取り組んだとして、ロサンゼルス五輪の柔道無差別級金メダリストで日本オリンピック委員会(JOC)会長の山下泰裕氏に「名誉勲章」を授与する大統領令に署名した。14日、在日本ロシア大使館が発表した。署名は11日付。

 プーチン氏は黒帯の柔道愛好家として知られ、名誉会長を務める国際柔道連盟(IJF、本部・スイス)から8段の段位を授与されている。講道館柔道を創始した嘉納治五郎氏を尊敬し、自宅に嘉納氏の胸像があるとされる。2012年には日ロの北方領土交渉について、柔道を引き合いに「引き分け」という日本語を使い、相互に受け入れ可能な妥協を目指す考えを示したこともあった。

 山下さんは全日本選手権9連覇などの偉業を達成。1985年に203連勝のまま現役を引退した後は、指導者として後進を育てる傍ら、ロシアなどで柔道の普及に取り組んできた。プーチン氏との親交も深く、2014年には柔道を通じて日ロ関係の発展に尽力したとして、ロシア政府の「友好勲章」を受賞した。(モスクワ=石橋亮介)