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 アマゾン熱帯雨林の大規模な森林火災が問題になった南米ブラジルで、今度はパンタナールと呼ばれる大湿地帯で森林火災が相次ぎ問題となっている。森林火災を監視するブラジル国立宇宙研究所(INPE)によると、10月だけで2430件の火災が確認され、過去17年間で最も多いという。

 パンタナールは、ブラジル中西部に広がる世界最大規模の湿原地帯。多様な動植物が生息し、一部はユネスコの世界自然遺産に登録されている。

 地元メディアによると、11月に入っても火災は続いており、10月27日から11月9日までで1730平方キロメートルが焼失。南米最大の都市サンパウロ(1521平方キロメートル)を超す面積が焼け、香川県の面積(1876平方キロメートル)に迫る勢いだ。出火原因の9割が人為的な野焼きとみられる。この3カ月、雨が少なく燃え広がりやすくなっているという。

 今年1~10月のパンタナールの焼失面積は過去12年間で最大の1万8138平方キロメートルに達し、京都、大阪、兵庫、奈良各府県の合計面積(約1万8600平方キロメートル)に匹敵する。2007年の年間焼失面積1万8699平方キロメートルに及ぶ勢いだ。

 ブラジルでは今年8月、世界最大の熱帯雨林アマゾンで森林火災が続いて問題となり、アマゾンの開発に積極的なボルソナーロ大統領の政策が、違法な野焼きを助長していると指摘された。国際社会から批判を受け、ブラジル政府は8月末、軍に消火活動などを指示。アマゾンの火災は9月以降、雨が降るなどして沈静化した。(コチャバンバ〈ボリビア〉=岡田玄)