波戸健一、鈴木健輔
「ちからびと」とも読む力士が悲鳴をあげている。九州場所は5日目までに幕内の6人が休場。すでに今年の場所ごとで最多に並ぶ非常事態だ。本場所に巡業と、過密なスケジュールをこなす力士の「働き方改革」が、解決策の一つになるかもしれない。
「腰がつらい。体が固まっちゃう」。秋巡業の長いバス移動に、ある巨漢力士はそう嘆いた。
力士一行が秋巡業に出発したのは秋場所千秋楽から12日後の10月4日。石川・七尾を皮切りに、関東、東海、関西、中四国地方と渡り歩いた。開催日数は計21日間で、帰京することなく、直接、九州入りした。
相撲人気が高まるとともに巡業日数は増え、10年前は年間31日だったのが、昨年は91日まで膨らんだ。力士の要望を受けて負担を抑え始めた今年は79日に減る見込みだが、本場所が計90日間あるほか、朝稽古も含めれば、まとまった休みを取る余裕はない。「オーバーワークですよ。興行化、商業主義の影響がケガとなって表れている」と、友添秀則・早大教授(スポーツ倫理学)が指摘する。
力士の巨大化も、ケガの多さに…
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